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ベトナムの注目の的は石油でしょう。ベトナム戦争末期にアメリカのモービルが試掘に成功した南シナ海の海底油田(ベトナム名「バクホー」)をソ連とベトナムの合弁企業が引き継ぎ、80年代後半から生産を開始、生産量は着実に増えています。バクホー油田の近くのロン油田、タイワン油田でも近く商業生産が始まる見込みです。南シナ海のほか、北部のトンキン湾などでも海底油田の存在が有望視されており、ヨーロッパや日本などの石油会社が相次いでベトナムと開発契約を結び、試掘に乗り出しています。現在の生産量はまだ少ないですが、将来はマレーシア程度(白量50?60万バレル)の産油国になるのではないかといわれています。ベトナムは経済改革と並行して思い切った対外開放政策をとり、こうした豊かな潜在力を外国の力を利用して引き出そうとしています。カンボジア和平協定の実現という国際環境の好転に伴って外国からの投資には拍車がかかり、1988年の新外国投資法施行以来の投資総額は92年6月末現在で34億ドル、約450件に達しています。南部のホーチミン市(旧サイゴン)や北部の港湾都市ハイフォンなど、立地条件に恵まれたところに輸出加工区をつくり、外国投資法を上回る優遇措置を外国企業に与え、製造業を誘致しようという計画も進んでいます。